紅葉を楽しむ
01
7つのカーブに添って続く高原の錦秋
弥陀ヶ原と美女平をつなぐ高原バスには7つのカーブが続く七曲り道路があり、紅葉の名所となっています。高原を縫うように走るバスの車窓から、ナナカマドの赤、ダケカンバやミネカエデの黄、針葉樹の緑が織りなす景色が見え、急カーブの度に車内から歓声が上がります。晴れた日には、紅葉の間から富山平野が見え隠れし、その風景は構図がねられた絵画のよう。
02
別世界へ誘う、弥陀ヶ原の草紅葉
9月下旬、弥陀ヶ原周辺の山並みが色づき始めます。湿原一面が橙色に染まり、まるで別世界のような美しさ。点在する池塘には空が映り、草紅葉の美しさを際立たせます。立山には初雪が降り積もり、紅葉と雪山のコントラストも見事。夕刻になると紅葉が夕陽に染まり、また違った表情を見せてくれます。10月に入ると、高原バスが走る道路沿いのナナカマド、ミネカエデが赤や黄に色づき、山肌は一気に秋景色になります。
03
紅葉トンネルが出迎える美女平
広葉樹林や立山杉に囲まれた美女平は人気の散策スポット。10月下旬から、ブナやナナカマド、タケカンバも鮮やかに色づき、フォトジェニックな風景が広がります。遊歩道を進むと、赤、橙、黄のグラデーションを織りなす木々のトンネルが出迎えてくれ、気分を盛り上げてくれます。いくつかある散策コースの中でも、樹齢200~300年の巨木が見られるブナ坂周辺は紅葉時期のベストスポットです。
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色づいた渓谷と滝筋の美しいコントラスト
立山駅から車でアクセス可能な位置にある称名滝。4段に落ちる落差は東京タワーよりも高い350mで、日本一を誇っています。「日本の滝100選」のひとつにも数えられ、国の名勝・天然記念物に指定されています。周辺にはブナやナナカマド、オオイタドリ、山ブドウが見られ、10月下旬から辺り一帯が色づく紅葉シーズンの眺めは圧巻。赤や黄に染まった渓谷に白い滝筋が映え、絶好の撮影スポットにもなっています。